検索

女子高校生が起業!? Nadieに迫る! (1)



取材日

2020年2月8日


回答者

Nadie代表取締役 古城栞さん(渋谷教育学園渋谷高校2年)

Nadie取締役 宇賀神桃子さん(渋谷教育学園渋谷高校2年)

Nadie取締役 白井花さん(都立国際高校2年)


初のインタビュー先は

現役女子高生でNadieという会社を立ち上げた古城さん、宇賀神さん、白井さんにTeenMakers初のインタビューにご協力頂いた。創設者である3人は全員高校2年生で学校に通いながらも、会社を運営している。

現役高校生でいながら、会社を立ち上げることになったきっかけはなんなのか、彼女たちのエネルギーはどこから来ているのかなど、活動的な彼女たちについてお話を伺った。


現役女子高生による女子中高生のためのNadieとは?

(古城さん)現役女子高生による女子中高生のための会社です。


古城さんは何よりも先にこう答えてくれた。株式会社Nadieは「放課後マネキン」というファッションレンタルサービスを提供している現役女子高生3人による女子中高生のための会社だ。しかし、なぜこの3人でこのようなサービスを始めようと思ったのか。


(古城さん)私たちは「個性」というものに惹かれて集まったんですよ。


「個性」に惹かれる、とはどのような意味なのか。これについては白井さんが答えてくれた。


(白井さん)ELCAS※1のミーティングで栞(古城さん)が「個性を大切にする何かをやりたい」って言ってて、それに桃子(宇賀神さん)と私が賛同して集まりました。


(古城さん)高校生のもっと新しいスタイルに挑戦したい、もっとたくさんの洋服を着たいといった願いを叶えたいというのが理由で「放課後マネキン」という女子中高生向けのファッションレンタルサービスを考えました。


古城さんたちは「個性」を思う存分発揮することができないことを社会問題として認識しており、起業で個性を出すチャンスを作っていこうとしている。よく想像される「高校生」というのは制服を着て学校に通っているというものだが、彼女たちにとって制服は「個性」を奪っているひとつの要因だと言う。


※1 ELCAS 京都大学が高校生向けに開いている講習

https://www.elcas.kyoto-u.ac.jp/archive/reportcat/starting-business-sp/index.html


「え〜JKで起業?」実際、起業について周りの反応は?

私の周りにも起業している高校生はいる。しかし、Nadieの彼女たちがメディアに取り上げらているところを見


ると、現役女子高生が起業することを珍しく思う人は多いのではないだろうか。一方で、彼女たちの周りの環境はどのようなものだったのだろうか。

特に1番近くで彼女たちを見守ってきた家族の反応はどうであったのか。


(白井さん)私の家族はずっとやりたいことやらせてくれていて自由なので、すごい応援してくれて、今もそういう感じでやっています。


やはり、彼女たちが起業に踏み切れたのは周りの環境の影響もあったのだろう。家族は現役女子高生である3人にとって、頼れる場所であり、1番の理解者となってくれているようだ。また、古城さんは”親”という存在の大きさについても話してくれた。


(古さん)親ってすごい大きな存在じゃないですか。それに、親に「だめ」って言われたら、子供って逆らえないじゃないですか。だから、私の家は[自分が]いいって思ったことは「それはあなたの決断だから、それに従えばいいんだよ」っていう感じなので、それはすごいありがたいなって思います。


確かに、”親”の存在というものは、子供の挑戦の一番の支えにもなりうるし、時には一番の障害にもなりうるのだろう。彼女たちは周りの恵まれた環境があってこの活動が行えているのではないか。



学生の本分は勉強。と言われるが両立は出来ているのか?

起業したとはいえ、学校に通いながら会社の運営をしている3人。Nadieを運営していく上で何を優先していくのかについての選択は彼女


らにとって重要な決断になるのではないか。彼女らがどのように勉強とNadieの運営の区切りをつけて考えているのか。


(宇賀さん)試験の2週間前までは課外活動や部活をこなして、2週間を切ったあたりから部活以外の時間を勉強にあてて短期集中型でやっています。


出来る範囲で勉強と両立している宇賀神さんに対して、白井さんと古城さんは一味違う考えを持っていた。


(白さん)今はNadieを頑張りたいっていう気持ちが大きいので、学校よりも優先させちゃっているなっていうところはかなりありま


す(笑)


世間一般で言われる「学生の本分は勉強」という考えに縛られることなく、Nadieに力を入れたい部分もあるようだ。確かに学校の勉強をしているだけでは身につかない実学は、Nadieの運営で培われるものもあるだろう。人との関わり方、名刺の扱い方、法人化などは高校の座学で手に入る知識ではない。


勉強との両立を目指している古城さんも白井さんと同じようにNadieに力を注いでいるようだが、その理由についても詳しく語ってくれた。


(古城さん)始めた当時は周りが受験モードに入ってきてて焦っていたりもしていたんですけど、「今できることは何だ」って考えて、その時に今私たちがこうやって会社を立ち上げることが出来たのは、資本家の方を含めた大人を巻き込めているからで、そういった環境の中でNadieを運営させてもらってるって気づいたんです。


今しかないチャンスを逃さない、という強い気持ちと協力してくださっている方々への感謝が伝わってくる。さらに古城さんは大学受験について、ご自身の考えを述べてくれた。


(古城さん)受験はいつでも出来るって思っているので、そういう[受験を遅らせる]選択肢もありだなって考えていて、私的には受験よりもこっち[Nadie]かなって思っています。


確かに毎年浪人生がいるし、社会人になってから受験する人もいる。そう考えると大学受験は現役のうちに絶対に受けなければならないものなのか。古城さんはこのような世間の「当たり前」に対して新しい提案をし、私たちに


新しい視点を与えてくれた。



私たちに語る将来の夢は?

今、彼女たちはこれからどのように社会で活躍していきたいと思っているのだろうか。


(白井さん)私はずっと外国に住むことが夢で、大学も海外に進学したいなと思っています。海外だとギャップイヤーがあって少しの期間置いてから入学することが出来るので、私の学校には結構海外大学に行く人が多いんです。だから、私も高校卒業してからしばらくはNadieをさらに発展させていこうと思っています。それが終わったら海外大学に進学します。


白井さんは現代の高校生が日本の大学だけを見て、国立や私立の偏差値の高い学校を第一志望に置いている人が多い中で、海外に目を向けて実際に進学を考えていた。国際化が進むことを考えても、海外で勉強するという経験は一生の宝物になるだろう。私もオーストラリアに留学に行った時のことが忘れられない。日本はこんなに小さいものなのか、と実感させられた。


一方で宇賀神さんは国内大学で自分の興味のある分野について学びたいと言う。


(宇賀神さん)将来の夢とかは定まっていないんですけど、環境問題を解決したいなっていうのと、教育関連にも結構興味があり、人と話すのが好きなので、身近な人の話を聞いて問題を解決するみたいなことをしたいなと思っています。私は今のところは日本の大学に行こうかなって思っていて、私は高3で受験しようと思っているので、大学に行って色んな講座とか授業とかをとって視野を広げていきたいと思います。


同じ方向を向いて3人で頑張っている彼女たちではあるが、1人ひとり決まった進路や興味関心のある分野があって、それぞれの「個性」が集まってこそのNadieの創設メンバーだと言える。

TeenMakersのニュースレターを配信中

  • ホワイトRSSアイコン

© 2020 TeenMakers